かき氷に色とりどりの舌出して僕たち夏の妖怪だった
またしても、僕の自作短歌で申し訳ない。
現在(3月27日まで)東京の町田文学館で開催されている展示会「57577展」にて僕の短歌も展示されているらしいです。
らしい、というのは、僕は直接見に行けていないのと、展示作品は何日かで入れ替わるそうなので、いまリアルタイムで展示されているかは不明だからです。
ただ、展示会に行った方が写真を撮って教えてくれました。
もちろん、選考に通ったとの通知はいただいていたのですが、おしゃれな展示に感動してしまいました。
歌は子供の頃の情景を詠んだものです。
イチゴやレモン、ブルーハワイなどカラフルなかき氷は食べると舌もカラフルに色づいてしまいます。その舌を友人たちと見せ合って、はしゃいでいる様子ですね。
縁日なんかでよく見られた風景かもしれません。
縁日の舞台である神社仏閣もてつだって、その様子はどこか妖怪のようにも思えます。
ちいさなかわいい妖怪ですね。
そういえば、かき氷のシロップは実は色が違うだけで味は同じというものがほとんどのようですね。
そんな社会の裏側をひとつひとつ知りながら、「夏の妖怪」たちは大人になっていくのでしょう。
こんな短歌もあります。
味は同じ氷シロップに色を付けるみたいな仕事がこの世にはある
上坂あゆ美 歌集『老人ホームで死ぬほどモテたい』より
妖怪たちには知られたくない、ちょっぴり意地悪な歌ですね。
こちらは、最近読んでお気に入りになった歌集からの紹介でした。