森の8カテンには庭先には竹の茂っている場所があります。
梅雨時期になるとその周辺ではたけのこが大量発生。
急いで採っていかないとそのうちに庭中が竹藪になってしまいそうな勢いです。
砲弾のごとく両手に運ばれてならべられたり春のたけのこ
松村正直『風のおとうと』より
採ったたけのこを両手で抱えて運んでいる様子を、戦場で砲弾を運んでいるように感じているという短歌です。
たけのこの形は砲弾に似ているので、たけのこが並んでいるさまも砲弾が並べられているように見えたのでしょう。
片や、家族や仲間たちとのほのぼのとした時間。もう一方は、生死にかかわる深刻な場面です。
その不思議な対比が効いている歌だなと思います。
たけのこ料理は和え物も天ぷらも美味しくて大好きです。
先日、お寿司屋さんで大将に「たけのこは先っぽと根元のどちらが好きですか?」と聞かれました。
考えたこともなかったけど「先っぽかな」と答えると、「皆さん、そうおっしゃるんですよね」とのこと。
コリコリとした歯ごたえがクセになります。