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風車の話

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rolca on the notesのトレードマークは風車です。

きっかけはこのプロジェクトを考えているときに偶然読んでいた1冊の本でした。

「すばらしい新世界」 池澤夏樹

本の表紙には風車の写真。

ヒマラヤの奥地に風車をつくりに行く話。

すごく簡単にいうとこんな話の小説です。

主人公は日本人男性の会社員で風力発電の技術者。

この本に出てくる風車はとても正直で単純な構造をしています。

風を受けて自ら回転して電気をつくる。

風が弱い日にはその体が風を受けやすい態勢にして最大限回ろうとし、

台風のような強風の日にはブレーキをかけて早く回りすぎないようにします。

風の表情が変わっていくように時代の流れも変わっていくけど

自分たちのスタンスで喜んでもらえるような洋服を作っていきたいという

rolcaのプロジェクトと共通点のある、この小説の風車のプロジェクトに共感して

風車のロゴマークを描きました。

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とはいえ安定的に風が吹いているのに越したことはありません。

風車を立てるとき重要になってくるはその立地です。

rolcaの拠点となる倉敷市児島は江戸中期に綿花の栽培を始めてから今日まで

繊維産業の産地としての顔があります。

綿花から織物そして製品へと時代とともにつくるものは変わってきましたが

産地としての風は常に吹き続けていました。

この場所でrolcaという名前の風車を立てて産地としての歴史という風を受けながら

電気をつくりそれぞれの家庭に届けるように洋服をつくり届けたい。

風車のロゴマークにはそんな想いがこめられています。

 

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2016年7月25日  by rolca_story_admin

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