昨年のことなのだけれど、宮本輝著の小説「流転の海」9部作シリーズが堂々の完結となった。
第1部の「流転の海」から始まって第9部「野の春」まで37年かかっての完結。
最初は3部作で終わる予定だったのが、書いていくうちにどんどんと長くなり結局ここまでかかったそう。
まるでスターウォーズみたい。
熊吾と伸ちゃんの20数年にわたる親子の物語が軸になった感動大河小説。
まるで「チボー家の人々」みたい。
第1部を読んだのが20年以上前だったので、結構忘れてたりもして、年末に1部から9部までの一気読みを行うことに。
熊吾が50歳の時に生まれたのが伸ちゃん、最初に読んだときは僕も二十歳そこそこだったので熊吾って自分の父親くらいの年齢。
正直「このおっさん、無茶苦茶だな~」と思って読んでたのを覚えてます、結構、破天荒なんですね。
今、読み返してみると自分の年と近くなってる。
そして、なんとも魅力的な男なんですな~、熊吾。
最終回では熊吾も70歳。
年を重ねて、もう一度読み直してみると、また違ってるのかも。
昨日、義理の父が僕の家を訪ねてきたとき偶然第4部まで読んだところだったそうで、喜んで家に積んであった続きを読んでました。
そういえば昔、僕が途中まで読んでいた山岡荘八「徳川家康」の続きを義父に借りて読んだことがあった。
あれも、二十歳そこそこの頃。
こちらは全26巻だったけど。