ミツバチについて最初に興味をもったのはその暮らしぶりです。
ミツバチの暮らし
ミツバチの家族は1匹の女王蜂と全体の7~8割を占める働き蜂。
ここまでがメスで残りの2~3割がオスです。
この巣箱の中で一家族が暮らしています。
よく「ミツバチ何匹飼っているの?」と聞かれますが
大体一家族が4~5万匹と言われています。もちろん数えたことはありません。
女王蜂は一生に1度だけ交尾のために外に出るだけで、その後は巣箱から出ることはありません。
毎日産卵をしています。
反対に働き蜂たちは、毎日蜜を集めに飛び立ちます。
巣箱の周りの半径3kmが彼女たちの行動範囲。
そうして集めた蜜を巣に持ち帰り、女王蜂(彼女たちの母親)や幼虫(妹や弟)に与えます。
なんという固い絆で結ばれた家族。
蝶とミツバチ
話は変わりますが、蝶(ちょう)の場合は全く様子が違います。
蝶もミツバチと同じように花から蜜を集めていますがこちらの場合は自分自身の食料として花から蜜を採取しています。
でも、そもそも蝶には家族という概念がありません。
母親から葉っぱの上に産み落とされ青虫になります。
目の前に葉っぱがあるのでそれを食べていると、突然体が硬くなり「やばい私死んじゃうかも」なんて思っているうちに、サナギになり脱皮。
そこで初めて自分が蝶だったことに気付くはずです。
結構ビックリするだろうなと思います。
そして花から花へと飛び回ります。ミツバチとは違って花畑から花畑へどこへでも行けます。
「菜の花があいたら桜にとまれ」の歌詞そのままに。
そしてどこかの花畑で卵を産みます。
ただ、親の顔も知らないし子供に会うこともありません。
同じように花畑で見られるこの蝶とミツバチ。
見ている方にはわかりませんが、こんなにも大きく違います。
地方のメーカーとしてのrolca
なんてことを考えているうちに、それって「地方のメーカー」と「都市のクリエーター」の立ち位置に似ているかも、なんてことを思ったりしました。
つまり「地方のメーカー」=「ミツバチ」は産地との関係は一蓮托生なので、自分たちが豊かになろうと思えば自らで産地自体を豊かにしていかないといけない、反面やはり産地に身を置いている強みがある。
一方「都市のクリエーター」=「蝶」はナニモノでもない頃の自分を経ての今がある。新しいトレンドを見つけ出し、そこに行くことも出来る。それが故の孤独感もかかえながら。
そんなミツバチと蝶が「お花畑」という名の「マーケット」で出会ったときに、すれ違いざまにお互いのことをうらやましく思ったりすることもあるのかな?なんてことを考えてみたりするはセンチメンタルになりすぎですかね。
ちなみに、この話を東京に住む僕の義弟に飲みの席で話してみました。
「お兄さん、なにも思ったりしないですよ….. 虫なんですから。」