昨日は、ミツバチシンポジウムなるものがあり、参加をしてきました。
僕は初参加でしたが、今年で7回目。
年に1回、姫路と福岡で交互に開催をしているようでして、主には大学の先生たちの研究発表の場といった感じの会でした。
今年の会場になったのは姫路にある兵庫県立大学姫路環境人間キャンパス。
何とも風情のある建物です。
ミツバチを飼い始め、いろいろとミツバチの本を読むたびにミツバチの行動の奥深さにひかれていった結果、このような会に参加してしまうまでになってしまいました。
午後から半日、8名の研究発表があり、その後に懇親会へという流れです。
参加前は研究者の方々の会で、僕のような門外漢は場違いではと思ったり、専門的すぎる話でついていけないのではと思ったりもしましたが、実際にはそんなことは無く、とても楽しい体験でした。
特に面白かった話はミツバチの8の字ダンスの話。
巣の中でミツバチがお尻を振りながら8の字を描くように回ってダンスをすることで、密のある場所を仲間のミツバチに教えている事は知っていますでしょうか?
密源までの方向と距離をこのダンスで示しているのです。
このダンスについて研究は多くの人がしていて、本でもこの話は多く紹介されています。
でも、ダンスをみて巣から飛び立ち密源に向かうミツバチについては研究が無いようです。
そう言われるとたしかに、その話は聞いたことがない。
そこで、それをテーマに研究をした先生が発表した話です。
このダンス、ミツバチの高度なコミュニケーション能力を表す行動として紹介されています。
でも、実際にはかなり正確さを欠いているようでして。
それもそのはず、方向が2、3度ぶれても距離が1キロとかになると全く違う場所に行ってしまいます。
その結果、教えてもらった密源にたどり着けるミツバチは全体の2~3パーセントだそうです。
えっ、たったそれだけなの。
でも、このアバウトさで、ちゃんと群れを維持していけるのが逆にすごい。
その他にも、ミツバチの意外な話や、研究の裏話など、興味深い話がてんこもり。
その後の懇親会もミツバチ話で大いに盛り上がり、ミツバチ愛にあふれた1日となりました。