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ウールとは違うあたたかさをもつラムウールとは

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ウールと同じ羊毛からできているラムウールとは、どのような素材なのかあまり知られていません。日常に多く使われているウールとラムウールの違いや、その特徴についてまとめてご紹介します。

ウールとは羊毛のこと

そもそもウールとは、羊毛そのものや、それを使って織った生地のこと。日本にウールが入ってきたのは南蛮貿易のころで、「羅紗(らしゃ)」という呼び方をしていました。これは、ポルトガル語でウール製品を意味する「ラシャ」が語源といわれています。

ウールの品質は、羊の品種や産地によって変わり使い道ももさまざま。衣類用のウールがとれる代表的な羊の品種は、長い年月をかけて品種改良されたメリノ種が有名。メリノ種のウールは細くて柔軟で弾性に富み、保温性に優れている特徴をもっています。

ウールとラムウールの違う点

ウールとラムウールの違いは、羊毛を刈り取る時期の違いです。

ラムウールとは仔羊の毛のこと

ラムウールとは、生後5~7ヶ月前後までのメリノ種の仔羊から刈り取られる羊毛。ウールよりも、さらに繊維が細いため、光沢がありしなやか。保温性も高いという特徴があります。

ラムウールの中でも最高峰といわれるジーロンラムウールとは、オーストラリアのジーロンで育てられた純血種の生後6ヶ月ころの仔羊の羊毛。品質、使い心地ともに高評価のラムウールです。

ウールよりもすごいラムウールの魅力をご紹介

ふわふわの仔羊の毛を紡毛加工してでできたラムウール。ウールよりも魅力的なラムウールの特徴がこちらです。

  • 繊維が細いのでウールよりも軽い
  • 繊維が細いのでウールよりもチクチク感が少ない
  • 柔らかくふんわりとした肌触り
  • 繊維の縮れ(クリンプ)が多く、空気を含みあたたかい

ウールよりも軽くてあたたかい特徴のラムウール。柔らかく着ていても疲れにくいことから、コートの裏地やセーター、マフラーの素材として幅広く使われています。

ウールとラムウールとは同じ特徴ももっている

また、ラムウールには同じ羊毛のウールと共通する、このようなメリット・デメリットも持っています。

<メリット>

  • 伝導率が低く冬は暖かく夏は涼しい
  • 吸湿性、放湿性が抜群
  • 弾力性がありシワができにくい

<デメリット>

  • フェルト状になりやすい
  • 水で洗うと縮んで固くなりやすい

このほかにもウールがもつ特徴のひとつに「独特のチクチク感」があります。これが原因でウール製品が苦手!という方も多いのではないでしょうか?

このチクチクは、使われているウールの繊維の太さが原因。太い繊維で紡いだウールは繊維がチクチクと肌にあたりやすく、刺激を与えているのです。ウールよりも繊維が細いラムウールは、このチクチク感がウールよりも比較的少ないといわれています。

ラムウールの日頃のお手入れ

ラムウールのマフラーやブランケットなどのお手入れは、とても簡単。汗などの湿気を逃がすように、週に1回、1~2時間ほど外で干すだけです。

干すときには、色あせや変色を防ぐために、直射日光は避けて、風通しのよい日陰で干すようにしましょう。セータなどの衣類の場合は、洗濯絵表示に従っての洗濯をするようにします。正しいお手入れをして、長くラムウールを愛用してくださいね。

とにかく軽い!ラムウールは着やすいウール

ラムウールとは、ウールのよさをギュッと凝縮した素材。なによりウールよりも軽く、肌触りもよいので、身にまとっても疲れないのが魅力。リネンやコットンとはひと味違った質感で、コーディネートが楽しめます。

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2016-09-06  by rolca_blog press

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