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ウールやポリエステル素材の衣服を脱ぐときに、パチっとくる静電気。乾燥した季節に多く発生するのはなぜでしょう? 今回は、静電気が発生する原因と静電気防止のポイントについてお話していきます。
静電気が発生する2つの原因
静電気は物質同士の摩擦や、大気中のイオンの量に深く関係しています。それでは、静電気が発生するメカニズムについてご説明します!
静電気は摩擦によって発生する
静電気は物が動くときの摩擦により発生します。物質の電気的極性が一方に片寄ると静電気をため込んだ状態に。
さらに、物質によって電気的極性は、マイナスに帯電するものとプラスに帯電するものの2つに分けられます。静電気はこのマイナスとプラス、それぞれに帯電しやすい2つの物質をこすり合わせることで発生。
衣服のウールやポリエステルなどの素材も、マイナスとプラスに分かれて帯電するため、衣服の静電気発生はとても深刻と言えます。
静電気は乾燥した冬に多く発生する
静電気は、乾燥した季節に多く発生します。それは湿度が原因だからです。
空気に含まれるイオン(水)が多いほど、電気は空気中に逃げやすくなります。一方、イオン(水)が少なく乾燥した空気中には逃げにくいため静電気をため込むことに。
また、乾燥した冬に着るウールやナイロン、ポリエステルなどの素材は空気中に電気を逃がすことができす、静電気をため込むことになります。
素材の電気的性質を知ろう!
静電気を予防するには、着ている服の素材の電気的性質を知ることが大切。ここでは、素材をプラスとマイナスに分けてみました。
【プラス】に帯電する繊維。強さの順に上から並べると、
- ナイロン
- ウール
- シルク
- レーヨン
- 綿
【マイナス】に帯電する繊維。強さの順に上から並べると、
- アクリル
- ポリエステル
- アセテート
- 麻
静電気を防ぐ 3つのポイント
素材の電気的性質を利用した衣服の組み合わせポイントと、手軽にできる静電気防止をご紹介します!
天然素材と組み合わせる
天然素材の綿やシルク、麻などは吸水性にすぐれていて帯電しにくい素材。
ポリエステルのフリーススカート(マイナス)と綿のブラウス(プラス)は、マイナスとプラスの組み合わせですが、綿(プラス)は帯電しにくいので、静電気の発生を抑えられます。
また、冬に欠かせないウール(プラス)は、天然素材のものと組み合わせることで、静電気防止と同時にチクチク感も防げて、まさに一石二鳥!
同じ電気的性質の素材で組み合わせる
マイナス同士、プラス同士の重ね着は静電気を発生しにくくします。
ウール(プラス)のセーターにナイロン(プラス)のブラウスは、どちらもプラスなので帯電しにくい状態。
冬に欠かせないフリースはポリエステル(マイナス)なので、天然素材である麻(マイナス)と組み合わせるとベストです。
柔軟剤と静電気防止スプレー
静電気の発生しやすいウールやアクリル素材のものは柔軟剤を使うことで静電気を予防できます。
これは、柔軟剤で繊維が滑りやすくなって摩擦が起きにくくなり、さらに柔軟剤の水になじみやすい成分が静電気を逃がしてくれるから。
また、お出かけ前にシュッとひと吹きする静電気防止スプレーは、静電気に悩まされずに、1日を快適に過ごしたい方におすすめですね。
ウールと天然素材の組み合わせで静電気防止!
静電気の発生しやすい冬のウールやニットは、天然素材と組み合わせて静電気を防止しましょう。それには、素材の電気的性質を知ることが大切。上手なコーディネイトで、静電気にさよならしましょう!
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