やわらか天然素材で人気のコットンジャケット。しわがつきやすいのが難点ですが、気になるしわも意外と簡単に取れます。今回はコットンジャケットを美しく着るために、だれでもできるしわの取り方をご紹介します。
コットンジャケットはなぜしわがつきやすい?
コットンは、なぜしわがつきやすいのでしょうか?コットンのもつ性質を考えてみましょう。コットンは水分を含むと、繊維の中の分子がバラバラになります。乾燥するときにしわがよっていると、バラバラになった分子はしわが寄った状態で再結合してしまうのです。
特にコットンは他の繊維に比べて中心がマカロニのように大きく中空になっています。それだけ水分が多く含まれ分子もバラバラになりやすく、コットンジャケットは乾かしたときにたくさんのしわがついてしまうのです。そのためコットンジャケットは、乾かすときが大切なのですね。
アイロンでしわを取る
コットンジャケットのしわはアイロンを使えば簡単に取ることができます。ぜひ試してみてください。
アイロンがけの前に・・・
コットンジャケットにアイロンをかける前に必ず洋服のタグを見て、アイロンの設定温度を確認しましょう。アイロン焼けを防ぎ風合いを保つための当て布(ハンカチなどでOK)と、袖をかけるときのタオルも一枚用意しておくとよいでしょう。
コットンの性質上、霧吹きを使うなどして水分のある状態でアイロンをかけると、しわが伸びやすくなります。
手順1.袖(そで)
コットンジャケットのアイロンがけは、袖から。当て布の上からアイロンをやさしくなでるようにかけましょう。片方の手で袖のしわを軽く伸ばしながらかけます。丸めたタオルを袖に入れて、袖の縫い目を合わせてからかけると、きれいな整った形を保てます。
手順2.後ろ見頃(うしろみごろ)
コットンジャケットをアイロン台に着させるようにセット。アイロンは襟から下方向(背中→腰)へ向かって、なでるようにかけましょう。
手順3.前身頃(まえみごろ)
背中と同じように襟から下方向に向かってかけていきます。コットン生地の流れに沿ってかけるのがコツ。脇の周りは生地の流れが変わるので、ジャケットをずらしながら脇の形に沿ってかけましょう。ボタンにひっかからないように丁寧に仕上げます。
手順4.襟(えり)
襟だけは、生地の裏からアイロンを当てるのがポイント。ジャケットの左襟から襟のラインに沿って少しずつずらしながらアイロンを当てましょう。裏からアイロンをかけると折り目がつき過ぎないので、自然な形に仕上がります。
アイロンをかけ終わったら
コットンジャケットにアイロンをかけ終わっても、まだいくらか蒸気が残っています。そのまま放置するとしわの原因になってしまうので、必ずハンガーに元の形を整えるようにして掛けましょう。
ジャケットの前ボタンを留めておくと、型崩れを防ぎ、しわがつきにくいです。また、小さなしわが少し残っている場合がありますが、しわがついて生地が変化するのもコットン素材の「味」の一つ。少々のしわはコットンの味ととらえて楽しむのもよいでしょう。
コットンジャケットをいつも美しく!
コットンジャケットのしわを取る手順をご紹介しました。アイロンを上手に使って、お気に入りのコットンジャケットを美しく着こなしましょう。着心地が柔らかく、吸湿性が抜群のコットンジャケット。
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