シャツのアイロンがけは、ドライまたはスチームどちらを選べばよいでしょう。さらに温度は?と悩みがいろいろ。今回は、アイロンの機能や素材別のポイントについてお話していきます。
アイロンの機能と温度
アイロンが効いてパリッとしたシャツは、清潔そのもの。アイロンをかける時には、素材や温度に注意が必要です。それでは、アイロンの機能と温度についてお話していきましょう。
アイロンのドライとスチーム(蒸気)の違い
ドライとスチームの違いは、ドライはアイロンの熱で乾かしながらしわを伸ばします。一方、スチームは蒸気をあてながら、ふんわりとしわを伸ばします。
しかし、実際のアイロンがけでは、ドライとスチームを併用することがほとんど。スチーム(蒸気)で繊維を柔らかくしてしわを伸ばしやすくし、ドライで形を整えるといった方法が一般的です。
素材で違うアイロンの温度
アイロンの温度を間違えると繊維が縮んだり、溶けてひきつったりする原因にも。洋服の素材と温度は、衣類の「取扱い絵表示」で確認できます。
- 高・・180℃~210℃ 綿、麻
- 中・・140℃~160℃ ウール、シルク、ナイロン、ポリエステル、キュプラ、レーヨン
- 低・・ 80℃~120℃ アクリル、ポリウレタン、アセテート
綿シャツのアイロンのかけ方
一般的な綿シャツのアイロンは霧吹きとドライアイロンが基本。では、そのかけ方をご紹介しましょう。
【準備するもの】
- アイロン・・・スチーム機能付きがおすすめ。
- アイロン台・・脚付きで、下までスチームが通るもの。
- 霧吹き・・・・アイロン用仕上げ剤でも可。
【手順】
- 綿のシャツ全体を、霧吹きで湿らせておく。アイロン用仕上げ剤でも可。
- 衿の縫い目を引っ張りながら、衿先から中心に向かってドライでアイロンをかけましょう。
- 肩は生地が二重になっている部分から下10cmくらいを折り返して、衿を立てせてかけます。折り返しにできたしわは、あとでアイロンをかけるので大丈夫。
- 袖口は端から中央に向かってかけます。
- 袖はタックを揃えてかけ、袖下の縫い目にそって脇までかけます。
- 袖ぐりから袖山の順にかけ、肩の線をつけて袖全体をかけます。反対側も同様に。
- 前立ては端を引っ張りながらかける。後身頃はタックのあるものは、しっかり指で押えてからかけます。
素材別 アイロンがけのポイント
素材によってアイロンのかけ方は違ってきます。では、そのポイントをご紹介!
リネン(麻)
通気性や吸湿性のよいリネンは、丈夫な素材です。霧吹きで、しっかり濡らすのがポイント。ドライで、温度は「中」~「高」。あて布をあてましょう。
ウール
しわになりにくく、弾力性や吸湿性のある素材です。スチームアイロンで、温度は「低」~「中」。アイロンを強く押し付けると繊維がへたってしまいます。
アイロンを生地から少し浮かせてかけるのがポイントです。スチームの量は多いほうがベスト。ニット類はあて布をあてましょう。
シルク
独特のつやとしなやかさが特徴の素材です。スチームアイロンで温度は、「低」~「中」。摩擦に弱いのでアイロンは滑らせずに、少し浮かせた状態でかけます。あて布をあてましょう。
ポリエステル
しわになりにくく、型くずれしない丈夫な素材です。ドライで、温度は「低」~「中」。起毛繊維の場合は、スチームでアイロンをかけます。
アイロンがけの方法は素材で決まる
シャツやおしゃれ着のアイロンがけは、素材によってスチームやドライ、霧吹き、あて布などいろいろな方法がありました。素材別にポイントを覚えればアイロンがけは簡単!
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