今は昔。
rolcaが誕生したのは2004年のことです。
当時はITバブルの真っただ中でヒルズ族みたいな感じの人たちが話題になったりと
洋服もセレブっぽいテイストが主流だったのでrolcaのやろうとしていた洋服は完全に
浮いていました。
アパレルメーカーの関心ごとはアメリカやヨーロッパのセレブリティーがどんな服を着て
なにに関心があるのかということばかり。
実際に日本で暮らしをしている人たちがそれぞれの暮らしを楽しむための服ってそれとは
少し違うのでは?
自分たちでそんな服をつくれたら。
ハイソサエティの仲間入りをした感を楽しめるファッションももちろん楽しいけれど、もっと毎日の日常を楽しめる服をつくれたらというのが最初のきっかけ。
たとえば朝起きてから今日着る服を選ぶときに自然に手が伸びる服。街に出たときに春風をそっと受け止めて、夏の日差しを優しく包み込んで、冬の寒さからぬくもりで身を守ってくれるような季節の香りとともに楽しめる服。
そんな服をつくりたい。
つくろう。
児島という繊維の産地という立地も手伝い、多くの方々の協力も得て服をつくること自体は比較的早い段階で出来たのですが販売するところが全くない状態。
とりあえずは各地のセレクトショップさんたちに営業に行きます。
ありがたいことに洋服とコンセプトを気に入ってくれてお取扱いいただけるショップも徐々に増えていきます。
当時から今に至るまでずっとお取扱いいただいているお店さんも少なくありません。
入れ替わりの激しい業界でこれは本当にありがたいことです。
なにはともあれ手探り状態でのはじまりがはじまりました。