瀬戸内国際芸術祭
2010年から始まり2013年を経て今年で第3回目となる瀬戸内の島々を舞台に行われている現代美術の 芸術祭です。
春、夏、秋の3部構成で1年を通じて様々な場所で美術作品の展示やアーティスト、劇団、楽団などの イベントが行われています。
今回はその舞台の1つ、瀬戸内海に浮かぶ岡山県の犬島をご紹介します。
rolcaのある倉敷市児島から宝伝港という船乗り場へ向かって車で1時間強走りる到着。
この船に乗り込みいざ犬島へ。
犬島へ到着すると瀬戸内芸術祭ののぼりがはためく中多くの人でにぎわっています。
入場券を買って
海沿い沿いののんびりとした風景を眺めながらテクテク歩きます。
前方に煙突発見
煙突に向かって歩きます。
これが煙突の正体です。
ここ犬島は明治から大正にかけて銅の精錬所として栄えた島です。
この朽ち果てた建物はその跡地。
銅の運搬の為の船着き場も当時のままです。
船をロープでつなぐための石も当時のままです。
その跡地の1部が美術館にいて
これが犬島精錬所美術館です。
館内は撮影禁止なので写真での紹介出来ないのが残念ですが、 現代建築と現代美術による体感型美術館に感動。
精錬所の全盛期には5000~6000人いたといわれている島の住人も今は約50人。
銅の精錬は島に発展をもたらしたのと同時に煙害というマイナスの面ももたらしています。
一般的に日本ではこのような風景は負の遺産として片づけられ忘れ去ろうとする傾向があり 実際に犬島もゴミ捨て場として利用する案も持ち上がっていたそうです。
その島が現代美術によって見事によみがえることになったのです。
美術館の中には作家の三島由紀夫をテーマにした作品の展示があります。
日本の高度成長によって失われていく日本人の心の豊かさに警告を鳴らし続けた三島由紀夫と この島の 歴史を思い描くと周りの景色も違ったものに見えてきますね。
それにしても瀬戸内のポテンシャルの高さには改めて感動でした。
犬島の魅力まだまだあるんです。
次回に続きます。